スピルバーグも愛したpalluccoのFortuny lamp

スピルバーグも愛したpalluccoのFortuny lamp

Mariano Fortunyという人を知っていますか? 私は今まで全く聞いたことのない名前でした。ひょっとしたら、ファッション関係の方や絵画に詳しい方ならご存知の名前なんでしょうか? この人は1871年、スペインで生まれたドレスやファブリックのデザイナーですが、同時に画家であり、彫刻家であり、建築家であり、カメラマンであり、舞台演出家であり…、つまりマルチな才能に恵まれた芸術家だったんですね。

彼の名が付いたFortuny lampを最初に見たとき、これは撮影スタジオなどにある業務用のライトかな?と思いました。三脚の上に丸いかさが載っていて角度を自由に変えられるようになっています。これは1907年に、彼が舞台の間接照明用に作ったライトだそうです。よく見ると、電球自体がかさの方向に向いているのです。そのころ彼はワーグナーのオペラに熱中していて、舞台の衣装はもちろん舞台装置なども作っていたようです。まさに装置として作ったライトだったんですね。

実はこのライトのかさに使われていた豪華な生地は、彼がベニスに作って持っていたファブリック工場のものだそうです。なんだか点と点がつながったようなかんじで、このライトが生まれたんですね。

約1世紀前に誕生したこのライトを復刻したのが、ローマにあるpallucco社です。Fortuny lampを蘇らせたことで、この会社は世界中にその名を知られるようになったそうです。

このライトはpullucco社によって、新たな進化も遂げました。今も100年前と同じ手法と技術でファブリックを作り続けているFortuny社の生地を使って、様々なバリエーションを作ったのです。Fortuny basicというシリーズはかさが黒、白、ベージュの無地の生地が使われていますが、Fortuny ornamenntsというシリーズには柄のファブリックが使われています。ランプの光を通してベージュや黒の地色に白い柄が浮き上がって、まさに透かし彫りのような美しさです。このシリーズは、あのスティーブン・スピルバーグ氏も愛用しているそうです。

このFortuny lampが生まれたのが1907年ということを考えると、ほんとうに世代を超えて人々に愛され、進化し続けている名品なんですね。今まで見たことのない、独自の品格を持ったフロアランプです。

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