天童木工のソファ|日本人の誇るべき伝統とこだわりが垣間見える

天童木工のソファ

天童木工というと、
柳宗理のバタフライスツールがすぐ思い浮かびますが、
あの美しいスツールは「成形合板」という技術があってこそ
可能になったものなんですね。

成形合板というのは、天然木を薄くスライス(1〜1.5ミリだそうです)して、それらを接着剤で重ね合わせ、型に入れていろいろな形に作り出す技術です。その前に切り出された木材を屋外で1年以上寝かせて自然乾燥し、その後さらに乾燥機で乾燥させるという作業があります。このようにしてできた成形合板は軽量でありながら丈夫で、無垢材ではむずかしい複雑な曲線を生み出すことができるのだそうです。

天童木工の「マルガリータ」というソファがあります。これはスウェーデン人のブルーノ・マットソンという家具デザイナーが1976年にデザインしたもので、日本に来た際、畳の上での暮らしを体験することで作ったソファです。畳の上に置いても傷がつきにくいようにと、畳に接する脚の先端をソリのような形にした「畳ずり」という形が採用されています。この気配りがほんとうにうれしいですよね。

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フレームは成形合板によって柔らかい曲線であふれ、見るからに軽そうです。アームも小さめですっきりとしています。このソファは1シートずつコネクターで連結しているので、最初に2シーターを購入し、つぎにまんなかのシートを買って3シーターにすることもできます。シートはボタン留めで、それがデザインのアクセントにもなっており、見ているだけで癒されるソファです。

日本人デザイナー剣持勇による「チェントロ」というソファも、成形合板だから可能な緩やかな曲線を生かしたデザインです。このソファは背もたれの腰があたる部分だけ少し厚みがあり、背中のラインがソファにフィットするようにデザインされています。全体的にゆったりとしたオーソドックスなデザインのソファです。

また、「ハーモニー」というソファはアームの部分がシートとひとつながりになっていて、大きなカーブを描いているのが特徴的です。そのままごろんと横になりたくなる心地よさと、大人の優美さを兼ね備えたソファです。これらのソファはビニールレザーから布地、天然皮革など張り地の選択肢が広いのもうれしいですね。

このように天童木工が培ってきた伝統とこだわりは、その製品ひとつひとつに表現されていて、それは私たち日本人の誇りであると言ってもいいと思います

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